ペットフード工業会からのお知らせ
平成14年9月2日
ペットフード工業会
会 長 椎野 雅博
一部マスコミにおいてペットフード関連記事が掲載されましたが、当工業会では消費者の方々のペットフードに対する疑問に対し、正しい理解をしていただくため、下記の通りまとめました。ぜひご一読ください。
なお、下記項目に関します詳しい内容は、本ホームページ内でも「ペットフード概論」等に記載しておりますので、そちらもご覧ください。
1.ペットフードには規制があります
ペットフードは、公正取引委員会に認定された「ペットフードの表示に関する公正競争規約」によって規制され、表示および使用原料についての規準があり、違反に対しては罰則があります。この規約はAAFCO(全米飼料検査官協会)やFEDIAF(ヨーロッパペットフード産業同盟)などの規準、規制を元に制定されたもので、これら欧米と同様の表示規準として設けられているものです。
また、国内の関連法規には、「飼料安全法」「食品衛生法」「毒物劇薬法」「薬事法」「と畜場法」などによる規制もありますし、さらに品質向上を目指し、日本ペット栄養学会を通じてペットの栄養に関する研究・啓蒙活動を実施しております。
「日本にはペットフードの公的な規制がまったくない」と言われることがありますが、そのようなことはございませんし、「アメリカのペットフードの方が安心できる」というような話にもまったく根拠はありません。
2.ペットフードに添加物を使用する際は規制があります
添加物については、日本においては、ペットフード工業会の「添加物使用に関する自主基準」があり、この基準の下に製造・輸入を行っております。「添加物使用に関する自主基準」に含まれる添加物は、米国のAAFCO(全米飼料検査官協会)やEUのFEDIAF(ヨーロッパペットフード産業同盟)など欧米で法的に規制され使用可能な添加物、および日本における食品添加物、飼料添加物に限られています。
添加物には使用制限のあるものもあり、無制限に加えていいというものではありません。製品の安全性には世界的な科学的見地の下に十分に配慮して利用されています。
3.「AAFCO合格品」という表示は不当表示となります
AAFCO(全米飼料検査官協会)は、米国の各州の検査官が、飼料とペットフードの安全性、表示などに関して科学的な指針を出すところです。したがって、AAFCOは一般製品の試験を行い「合格」「不合格」などの判定を出す機関ではありません。「AAFCO合格品」という表示は、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では「不当表示事項」とされています。
4. 規準にあった安全な原材料が使われています
輸入原料
現在、輸入原料に関しては、「法定伝染病予防法」でBSE汚染国および口蹄疫汚染国等からの当該原料の輸入制限があるなどの制限があり、国内でBSEが発生以来、畜肉由来のペットフード用原料の輸入は出来ないなどの制限がなされています。
畜肉原料
ペットフードに使用される畜肉原料については、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」の原材料及び添加物の定義において
「肉類:新鮮なまたは適正な方法により保存されている哺乳動物・家禽等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体または体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物」
とされており、安全性が確認されたものが使用されています。
脱脂大豆
大豆から大豆油を搾油したものを「脱脂大豆」と呼び、ペットにとって必要なタンパク源となる原材料です。家畜飼料で「大豆粕」と呼ぶ事もあることから、粗悪品的な意味合いで「カス」と誤認されることがありますが、そのようなことはありません。
5.消費者保護のため表示にはルールがあります
必要表示事項
ペットフードには必要な表示事項があります。
「ドッグフードなのかキャットフードなのかがわかる表示」「ペットフードの目的の表示」「内容量の表示」「給与方法の表示」「賞味期限又は製造年月日の表示」「成分の表示」「原材料名の表示」「原産国名の表示」「事業者の氏名又は名称及び住所の表示」の9項目は必ず表記しなければなりません。
例えば「賞味期限が明確でないもの」の場合は、賞味期限表示は必要表示事項ですから、不当表示の恐れがあります。
また、「○○病を予防するフード」や「○○病に効果がある」といった表示は薬事法に抵触し表示できません。「自然食」「ナチュラルペットフード」といった表示は加工品である一般的なペットフードにおいては根拠がありませんので表示できません。
原材料80%ルール
原材料表示についての規約には「多い順に80%以上になるまで記載する」「10%以上のものは必ず記載する」という項目があります。
ペットフードは、穀物、畜肉類、魚類等を主原料としています。これら原材料は農水産物であり、供給が一定しておりません。また、地域、気候、季節によって栄養成分が大きく異なる場合があります。この様な場合に備えて、必要栄養成分を確保する絶対条件として、主原料の部分的な入れ替えが必要に応じて行われています。
この様な対応をした場合でも、少なくとも80%以上がカバーされることを目的としており、現実には表示されたものは95%以上から限りなく100%に近い原料がカバーされております。
6.ペットフードは加工度合の高い製品です
ペットフードのドライフードは家畜の飼料よりも高い加工度で製造され、缶詰などのウェットタイプは、人間の食用と同じ加工度です。
「家畜の餌よりも低い品質のものがペットフードに加工されている」と指摘されることもありますが、ペットフードが作られるようになって今日に至るまで、そのようなことはありません。
現在食品の表示に関してさまざまな事件が起こり、法規制強化の動きがありますが、ペットフード工業会は、発足以来35年間製造者の自己責任の徹底に勤め、このような消費者の利益に背く行為が起きていない事を誇りに思い、より品質の高い、安全性の確保された製品を提供できる様努力して参ります。
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