ペットフード工業会ニュース
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平成17年11月
11月1日は犬の日

団塊世代をはじめとした50代ビジネスマンを対象に
「退職後の犬猫飼育に関する意識調査」を実施

〜「犬猫の飼育は退職後の人生をより良くしてくれる」と考える人が7割以上〜

 ペットフードメーカーなど60社[正会員28社、準会員6社、賛助会員26社]で組織するペットフード工業会[東京都中央区、会長:高原 利雄]では、11月1日の犬の日(ペットフード工業会制定)にちなみ、「団塊の世代(1947〜49年生まれ)」を含む1947〜55年生まれの50代の男性ビジネスマン300名を対象にインターネットによる「退職後の犬猫飼育に関する意識調査」を実施しました。

 この調査は、本格的な高齢化社会を迎えるにあたり50代の男性ビジネスマンが退職後、犬や猫の飼育をどのように受け止めていくかを調査したものです。特に約700万人とも言われ2007年には大量定年を迎える「団塊の世代」は今後の高齢化社会の中核を担い、世論を形成していくであろう存在であることから、今後の犬や猫の飼育意向に大きく反映されるものと考え、この世代を対象の軸として調査を行いました。なお、調査では現在犬や猫を飼育している方(以下、“飼育者”)150名、現在飼っていない方(以下、“非飼育者”)150名に分け、犬猫の飼育意識の違いについて比較も行いました。

 その結果、この世代の7割以上が「犬猫の飼育は退職後の人生をより良くしてくれる」と考えており、さらに飼育者の7割は退職後も犬猫を飼い続け、非飼育者の半数が「退職後にペットを飼育したい」(うち犬猫は88.2%)と考えていることが分かりました。また、8割以上の人が犬や猫を飼うことの効用を聞いたことがあり、特に飼育者の半数は犬や猫を飼うことの効用を実感していることも分かりました。

退職後の犬猫の飼育意向は、飼育者の74.7%、非飼育者の44.7%
犬や猫との暮らしで得たいのは“生活の潤い”“癒し”“家族や夫婦のコミュニケーション”

 飼育者に「退職後も犬や猫を飼い続けたいと思うか」との問いには、「飼い続けたいと思う」(48.7%)「たぶん飼い続けると思う」(26.0%)と答え7割以上の人たちが退職後も犬や猫と暮らすことを続けたいと考えていることがわかりました。その理由としては、「退職後の生活に潤いや安らぎが欲しいから」(68.8%)、「癒されそうだから」(67.0%)、「退職後、家族や夫婦間のコミュニケーション(会話など)に役立つから」(52.7%)といった理由が際立つ結果となりました。
 非飼育者も、「退職後の余暇の過ごし方としてペットを飼ってみたいか」の問いに、「飼ってみたい」(30.0%)「飼ってみたいが理由があって飼えない」(20.7%)と答え、飼ってみたいペットとして犬猫を挙げる人は非飼育者の44.7%となりました。「犬や猫を飼ってみたい理由」としては、「癒されそうだから」(59.7%)、「退職後の生活に潤いや安らぎが欲しいから」(53.7%)、「退職後、家族や夫婦間のコミュニケーション(会話など)に役立つから」(35.8%)となっており、飼育者とほぼ同様の理由が挙げられています。

 なお、「飼ってみたいが理由があって飼えない(犬猫飼育意向者)」理由として「住宅の問題」(61.3%)と「旅行や外出などの制約」(32.3%)を挙げる人が多くを占めています。最近では、ペットが飼育できる集合住宅の増加やペットと行ける旅行・一時的に犬や猫を預かるペットホテルなどのサービス面充実も年々進んでおり、「理由があって飼えない」としながらも、これらの制約が少なくなることによって実際に飼い始める人が今後も増加していくものと当工業会では考えています。

7割以上の人が「犬猫の飼育は退職後の人生をより良くしてくれる」と考えている
 「犬や猫と共に暮らしていくことは退職後の人生をより良くしてくれると思うか」という質問には、飼育者では8割以上(「良くしてくれると思う」51.3%、「多少は良くしてくれると思う」32.7%)、非飼育者でも6割以上(「良くしてくれると思う」28.0%、「多少は良くしてくれると思う」35.3%)に達し、全体では7割以上の人たちが「退職後の人生をより良くしてくれる」と考えていました。

 「退職後は、家にいることが多くなるので夫婦間の会話のためにも犬や猫がいた方が良いと思う」と考えている人は、「思う」「やや思う」をあわせると、飼育者の7割以上(「思う」40.0%、「やや思う」32.0%)、非飼育者の半数(「思う」12.7%、「やや思う」37.3%)となっている他、「犬や猫がいると家族内の世代に関係なくコミュニケーション(会話など)しやすくなると思う」と考える人も、飼育者の8割以上(「思う」33.3%、「やや思う」49.3%)、非飼育者の半数以上(「思う」12.0%、「やや思う」46.0%)に及んでいます。

飼っていて良かったことは
“家庭が和やかになる”“家族のコミュニケーションに役立つ”こと
飼育者に対して「飼っていて良かったと思うこと」を尋ねたところ、「家庭が和やかになる」(65.3%)、「家族のコミュニケーションに役立つ」(61.3%)、「毎日が楽しく過ごせる」(46.7%)、「ストレスを解消してくれる」(41.3%)との回答が多く寄せられ、犬や猫と暮らすことが精神的な癒しだけでなく、実際に家庭内−特に家族内のコミュニケーション−を円滑にする効果もあることがわかります。

8割以上の人が犬や猫を飼うことの効用を聞いたことがあり、
飼育者の半数は犬や猫を飼うことの効用を実感している

 昨今、数多くの研究が為されてきている犬や猫を飼うことによる効用については、飼育者の89.3%、非飼育者の78.0%が「聞いたことがある」としており、飼育者も非飼育者も「ストレスが減る」(飼育者62.7%/非飼育者41.3%)「心の支えとなる」(飼育者51.3%/非飼育者46.0%)を聞いたことのある効用として挙げる人が多くみられました。また、非飼育者に比べ、飼育者の方が「ストレスが減る」「子どもの情操教育に役立つ」(飼育者40.0%/非飼育者17.3%)の点で認知度が高いこともわかりました。
 さらに飼育者の半数(56.0%)は犬や猫を飼うことの効用を実感していると答えています。

退職後に心配なことや実践したいことは、飼育者と非飼育者では異なる
 今回の調査では、調査全体を総括する意味で高齢者とペット動物に関する研究に取り組み、「ヒューマン・アニマル・ボンド※心理学研究会」を立ち上げている安藤 孝敏 横浜国立大学教育人間科学部助教授(専門:老年社会学、老年心理学、ヒューマン・アニマル・ボンド)に調査結果についてコメントをいただきました。

 今回の調査では、一般的な退職後の意識についても質問しており、「あなたが退職後、心配していることはどのようなことですか」、「退職後、実践しようと思っていることはどのようなことですか」という設問を設けましたが、これらに対する回答から、飼育者と非飼育者では、退職後に心配なことや実践したいことの傾向が異なることが分かりました。
 退職後の心配事として、「他の人との交流が持てるか心配」との回答は飼育者は16.7%にとどまった一方、非飼育者では26.0%に。また、退職後に実践したいこととして、飼育者の53.3%が「家族や夫婦での交流を増やす」とあげている一方、非飼育者では38.7%となっています。これら2項目は、統計学的な検定の結果、それぞれ有意に差があると言えると安藤氏は話しています。

 また、こうした結果を踏まえ安藤氏は「今回の調査結果から、犬猫飼育者は退職後についての意識が“家族/夫婦間”に、非飼育者は“家族/家庭外”に向かっていると言えます。また、飼育者は犬や猫との生活をより肯定的にとらえており、『癒し/生活の潤い』や『家族/夫婦間のコミュニケーション』が得られる、『ストレスが減る』、『心の支えとなる』など、心の健康にかかわる効用が認められます。今後は、予防医学的あるいは介護予防的な観点から、犬猫との生活が身体の健康の維持・向上に役立つということも広く研究され、検討されることを期待しています」と話しています。
※ヒューマン・アニマル・ボンド:人と動物の絆

<調査概要>
対  象: 1947年から1955年生まれの男性会社員(配偶者と同居している方のみ)
対象地域: 全国
調査方法: インターネット調査
時  期: 2005年10月2日〜3日
回収数: 300サンプル(人) 
内訳: 犬または猫を飼っている人 150人(犬飼育者75人、猫飼育者75人)
犬猫ともに飼っていない人 150人

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